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信頼性の高い試験

当社の企業付設研究所は製品の信頼性試験を定期的に実施し、より安定的な品質の製品を顧客へ提供しております 。

当社で行われている信頼性試験は下記の通りです 。


試料表面と粒子分析検査

XRF(X-ray Fluorescence)測定

水平方向の電気抵抗試験

垂直方向の電気抵抗試験

透磁率測定

遺伝率試験

熱伝導率試験

テープの粘着力試験

テープの伸率引張試験

はんだ付着力試験

硬度試験

老化試験など


試料 表面 と 粒子 分析 検査 (SEM/EDS)

EMI-Test-Equipment-1
走査電子顕微鏡 (SEM)

試料の表面に電子線を絞った電子ビームとして対象に照射し、対象物から放出される二次電子、反射電子などを検出することで対象を観察する。試料の表面を画像形象化させる装備となり、試料の表面の形状と粒子のサイズ測定が可能になる。


  • 100倍 〜 最大100,000倍まで測定可能
  • サンプルの最大幅60mm、高さ45mmまで測定可能

エネルギー分散型の分光器 (EDS)

試料製品の元素と定量分析ができる装備であり、元素番号5番B(Boron)から98番Cf(Californium)まで 分析可能


EDS測定画像
EDS測定画像



XRF (X-ray Fluorescence)測定

EMI-Test-Equipment-1
  • 多層薄膜のメッキ厚測定(最大5層)
  • RoHS、WEEE、ELV対応のための有害物質(Cr、Br、Cd、Hg、Pb、Cl、Sb、Sn、Sなど )の含有量分析
  • 測定範囲 :Ti(22)〜U(92)
  • 試料の形態 :solid / liquid / powder

※ 測定原理

X-ray管から出てきた1 次のX-ray が試料にぶつかると、X-rayが原子に吸収されたり、物質を通過して散乱されたりする 。この過程で電子が内側から突き出してスペースを作り出し、不安定な状態になれる 。この時、原子は安定な状態になるように外殻にいた電子が内殻に転移され、この過程で各元素毎に固有なエネルギーのX-ray線を放出する。この X-rayを蛍光X-rayと呼ぶ。この蛍光 X-rayのエネルギーと強さを測定して成分と含有量、厚さを測定する 。





抵抗圧縮試験 (ESQ-517-27)

  • 電極サイズ:25mm x 50mm x 10mm
  • 電極材質:Gold plated copper
  • 測定範囲:0.1μΩ〜110MΩ
  • 資料サイズ:L50mm(フィンガーストリップガスケットは1pin-3pin基準)
試験方法

電極板の間に試料を挿入してから、上部電極板が下部電極板に向かって垂直に降りてきて、垂直抵抗、加圧率、荷重を同時に測定する試験であり、製品によって最適の加圧率の設定が可能になる。



試験対象

グラウンドフォームガスケット、フィンガーストリップガスケットなどの厚いサイズの製品と柔軟性のある製品

測定製品サイズ範囲

-厚さ:1.0mm〜30mm /長さ:50mm




電磁波遮蔽率の測定

ASTM D 4935

  • 測定範囲:30MHz〜1GHz
  • 資料サイズ:D130mm
試験方法

まず、外径130mm、内径70mmの試料を上下のシールドチャンバーの間に挿入し、ネットワークアナライザーで遮蔽測定する。同じ方法で外径130mmの試料を入れて測定して1次と2次の差を遮蔽率として設定する。



試験対象

導電性繊維、導電性メッシュ、導電性フィルム、導電性テープなどの厚さが2mm以下である製品にする


Advantest法

  • 測定範囲:10MHz〜1GHz
  • 試料サイズ:150mm x 55mm
試験方法

MIL DTL-83528Cと同じ方法として、周波数10KHzから測定可能になり、低周波帯域での電磁波遮蔽率を測定する。



試験対象

導電性メッシュ、導電性フィルム、導電性薄板シート類、防衛産業機器用シールド材など


ESQ-517-28(MIL DTL-83528C相当)

  • 測定範囲:100MHz〜6GHz
  • 試料サイズ:400mm x 400mm
試験方法

広帯域の周波数範囲で測定可能な方法



試験対象

グラウンドフォームガスケット、フィンガーストリップガスケット、ワイヤーメッシュガスケット、大型サイズの製品




表面(水平)電気抵抗測定 (ESQ-517-04)

*ASTM D 257-99を参照する

  • 測定範囲:30mΩ〜30KΩ
  • 試料サイズ:50mm x 50mm
試験方法

電極の上に試料を置いて絶縁板を覆ってから、絶縁板の中心に錘(2Kg)を載せて両電極間の抵抗をオームメーターで測定



試験対象

導電性繊維、導電性不織布、導電性テープ類、導電性薄板シートなど




体積電気抵抗測定(MIL-DTL-83528C(ASTM D991- 低抵抗領域)、ASTM D257)

  • 測定範囲:30mΩ〜30KΩ
  • 試料サイズ:50mm x 50mm
  • 電極重量:200g〜240g
試験方法

絶縁板の上に試料(50mmX50mm)を乗せて電極を試料の中心部に位置させて両電極間の抵抗を測定



試験対象

導電性シリコーンエラストマー、導電性スポンジ等、主に製品全体が導電性になっている製品




圧縮復元率測定 (ESQ-517-26)

  • 繰り返し速度:Max 4cycle / sec
  • Press材質:SUS
試験方法

EMIガスケットの復元率寿命を人為的に測定する試験として、Dieの上に試料を置いて4cycle / secの速度で連続繰り返し圧縮をした後、試験前の試料との高さを比較し、その差を復元率とする。フィンガーストリップガスケット、グランドフォームガスケット類は、一般的に試料の厚さの30%に圧縮率を設定して試験を実施する。



試験対象

グラウンドフォームガスケット、フィンガーストリップガスケットなど反発弾性が重要な製品




磁場シールド性能測定 (ASTM A698-92)

  • 周波数範囲:10Hz〜10KHz
  • 測定範囲:0.1mG〜10G
  • 試料サイズ(D / 4):Φ250mmX300mm
  • 試料形状:円筒形
試験方法

試料をヘリウムヘルツコイルの中央に位置するようにし、一定の交流磁界を試料に加える。磁気シールド性能(S)は、遮蔽を装着しない状態での磁界強度(Be)と遮蔽材を装着した状態での磁界強度(Bi)との差であり、次のような数式で表示される。


試験対象

パーマロイ箔、MAGShiel Foil、珪素鋼板などの透磁率がある素材類




熱伝導率の測定

  • 熱伝導率測定範囲:0.1W / mK〜100W / mK
  • 熱抵抗測定範囲:0.01K / W〜8K / W
  • 測定可能な材料の形状:Solid、Powder、Liquid
  • 測定可能な材料の厚さ:50㎛〜20mm
  • 測定圧力:10psi〜150psi(圧力による試料の厚さと熱抵抗の変化まで測定可能)

測定原理

本熱伝導測定装置は、米国ASTM-D5470規格に基づいた熱平衡法を用いて、様々な材料の熱伝導率を測定することができる。 本装置は、上部にヒーティングゾーン、下部に冷却ゾーンの構成になっていて、上部と下部の熱量が平衡になる瞬間に試料の熱伝導率測ることを基準としている。




はんだ濡れ性測定

  • 用途:電子部品のSolderの濡れ性の評価と測定、濡れ時間、濡れ強度、接触角と表面張力の測定可能
  • スペック:浸透深さ0.01〜20.0mm
  • 浸透速度:0.1〜30.0mm / sec
  • Dimensions:467(W)* 475(D)* 556(H)mm
  • 圧力感度:50mN full-scale
  • Bath temperature:245℃±2℃、PID control

動作原理

試料を電子天秤のアーム(arm)に吊り、設定された速度で設定された深さまで溶融されたSolder中に自動的に浸透させて一定時間の経過後、取り出す。このとき、溶融鉛は、電子部品のリードなどの表面に作用する界面張力によって、電子部品の表面に吸着されて接触角を形成することになる。この変化は、電子部品の試料がかけている電子天秤に伝達され、その作用力を測定して、時間による溶融鉛の吸着力、接触角の変化を連続的に得ることができる。これらの情報から、コンピュータによってデータ処理プログラムを利用してWetting、接触角、表面張力など各種データが算出される。




老化試験 (ESQ-517-20)

試験方法

製品の信頼性試験として、急激な温度変化や湿度を人為的に加え、一定時間毎の製品の形状、導電性、粘着力、復元率などの初期物性値との変化の程度を確認し、製品によって試験条件(試験期間、温度、湿度)が異なり、顧客が要求する試験条件でも試験ができる。




メッキ付着力試験 (ESQ-517-16)

試料サイズ

W50mm X L50mm


試験方法

ラバーマットの上に試料を置き、高粘着性の透明テープ(3M600)を付け、その上に2Kgのローラーで前後10回動かして、ポリエステルテープを試料からゆっくりと剥がし、ポリエステルテープの接着面を確認して外されたメッキ金属の広さをメッキ金属接着の標準と比較して、5段階評価システムを基づいてそのレベルを決める(1等級から5等級に行くほど接着力に優れ)


EX)


試験対象

導電性繊維類